ビジネスを多様な視点で考える!

アグリビジネスについて

ビジネスとは、経済行為をさす用語ですが、その中に含まれるアグリビジネスとは農業機械、農薬、肥料などの農業資材、品種改良、株式会社の農業参入、農作物の流通、加工など、農業に関わる幅広い経済活動を総称する用語です。
元々は、農業生産とそれに関連する分野における利潤追求を目指す企業活動を意味していました。
日本におけるアグリビジネスとしては、世界的な景気の悪化や大幅な気候変動に加えて、原油価格や穀物価格の上昇、産地偽装など多くの問題により、消費者の「食」に関する、不信感や不安が高まり、アグリビジネスの課題は数多く存在しています。
さらに、日本においてはカロリーベースの食糧自給率が約40パーセントであり、アメリカは約130パーセント、フランスは約120パーセントと、他の先進国と比較すると大幅に後れをとっており、年々減少傾向にあります。
この背景にあるのは、高度経済成長期頃からの日本における食生活が欧米化したことや、中食、外食産業の発達などがあげられます。
一方で生産額ベースの食糧自給率は約70パーセントと原価の高い野菜類が多く生産、流通、消費しているため、カロリーベース自給率と比べると、やや高い傾向にありますが、他国と比べると決して高いとはいえない数字です。
これらのことから、カロリーベース、生産額ベース両方の食糧自給率を向上させるため、日本においての生産、流通、加工、消費のアグリビジネスの体系を確立することが必要であるといえます。
アグリビジネスは、工業生産とは異なり、基本的に農業生産に依拠するものであるため、季節や気候、期間など人間の力ではコントロールしきれない多くの要素が関わりあっており、計画通りに生産、流通、消費のシステムを体系化することは決して容易なことではありません。
しかし、人々の生活とは切り離せない「食」に関わるアグリビジネスについて、より多くの人が関心を持ち、長期的な戦略を立てていくことが必要です。